「Adobe Lightroom Classic」において、現像モジュールとライブラリモジュールで色が変わるという現象が発生しました。
回避策が見つかったので示したいと思います。
同じ現象で悩んでいる方が他にいるかもしれないので、情報共有です。
2020年8月21日追記:Lightroomバージョン9.4で修正されたようです。現象が発生しなくなりました。詳しくは記事の最後で。
現象
左が現像モジュール、右がライブラリモジュールのスクリーンショットです。
表示されている色が異なっています。
現像モジュールの方が濃いと言いますか・・・
ファイルに出力した場合、ライブラリモジュールと同じ色で出力されます。
現像した時の色とアウトプットの色が異なると言う事で・・・致命的な不具合だと思います。
発生環境
- Mac Pro2019(GPU:AMD Radeon Pro 580X 8 GB)
- MacOS Catalinaバージョン10.15.2
- Adobe Lightroom Classicバージョン9.1
- CameraRAWバージョン12.1
原因
ユーザである私には、原因などわかるはずもありませんが・・・
アプリケーションソフトかOSかどちらかのバグだと思います。
これはMacOSの設定画面です。
カラーマネジメントモニタを使用しているので、キャリブレーションしたプロファイルが選択されています。
試しにここで「一般RGBプロファイル」を選択すると現象が発生しなくなります。
このあたりが関係していると推測されます。
回避策
「一般RGBプロファイルを選択する」という事は、「モニタをキャリブレーションしない」という事であり受け入れられません。
そこで、もう少し調べた所、 Lightroomにおいて、GPUでのアクセラレーションをOFFにすると現象が発生しなくなる事を発見しました。
これは Lightroom設定画面のスクリーンショットです。
赤枠で囲った部分がGPUの設定です。
「カスタム」となっている所を「オフ」に変更します。
これが「オフ」にした状態のスクリーンショットです。
この状態であれば現象が発生しない事が確認できています。
GPUアクセラレーションが使用できないという事になりますから、解決策とは言えず、あくまで回避策という事にしかならないとは思いますが・・・
所感
GPUアクセラレーションをOFFにすると現象が発生しない事から、そのあたりのバグなのでしょう。
ただし、 「Lightroomの実装に問題があるのか?」あるいは「MacOS(Metal)のバグなのか?」私には判断できません。
写真現像ソフトで現像した通りの色で出力できないのは致命的な不具合であると思います。
しかし発生条件が
- OS標準以外のカラープロファイルを利用している事
- GPUアクセラレーションを利用している事
- 特定のハードウェアでのみ発生?(以前使っていたiMacでは発生していなかったが Mac Pro2019で発生)
と限られる事もあり、修正には時間を要するかもしれません。
当面は回避策を用いて運用するしかないと思われます。
2020年8月21日追記:修正されたようです
先日リリースされたLightroomの新しいバージョンで修正されたようです。
試してみた所、現象が解決されていました。