ANA システム不具合 ITエンジニアを冷遇したツケ

［東京　３０日　ロイター］ – システム不具合で欠航や遅延が起きた問題で、ＡＮＡホールディングス（ＡＮＡＨＤ）(9202.T)傘下の全日本空輸は３０日会見し、不具合の原因が複数のサーバーをつなぐネットワーク中継機と呼ばれる機器の故障だったと発表した。

全国にある空港の国内線で７万人以上の旅客に影響が及んだ事態を重く受け止め、役員報酬の減額処分も決めた。

事故原因はメーカ（シスコ）も把握していないルータの不具合と言う事で。避けられなかった事故だと思います。

ただ対応がね。

ベテランITエンジニアなら不具合箇所の特定と業務復旧を優先した暫定対策は1〜2時間で行えたハズ

運用しているシステムのログを見ればネットワーク関係のエラーが出ていたでしょう。ネットワークアナライザで調べればルータが怪しいと言う事はすぐにわかったハズです。（tracerouteだけで十分かな？）

不具合の調査は後回しにして、すぐにルータを予備機に交換して様子を見ればね。

あれほどの騒ぎにはならなかったと思うのです。

まっ結果論ですけど。

推測ですけどIT予算削減の為、古参エンジニアを切っていたのではないかな？

ホント外野なんでね。100%推測かつ結果論なんですけど。

システムの全体像を把握しネットワーク関係に精通しているエンジニアが常駐していればNHKで報道される程の騒ぎにはならなかったと思うのです。

• 発生した損失
• お客様におかけしたご迷惑

それらを考えればシニアエンジニアを数人抱えておく事は安い事だと思います。

とは言え、もはや手遅れ

私も

• 3Kな職場環境（きつい、帰れない、給料安い）
• 無茶な予算と計画の強要（中国オフショア開発とか）
• ベテランエンジニアを育てようとしない業界の体質（顧客の過剰な値下げ要求が原因）

に嫌気がさして業界から足を洗った一人です。（ちなみに通産省の特殊情報処理技術者ネットワークスペシャリストの資格持ってます）

私の同年代でも一目置いていたデキる奴はみんな別業界に転職するなり、面白そうなベンチャー起業での開発に挑戦するなりしています。

おそらく今のITシステムの現場は

• バブル上司
• ゆとり部下

だけしか居ないんじゃないかな。(･ ･?)

もちろん彼らの中にも優秀な人は居る訳ですが・・・そういう人には過剰な負荷が押し付けられるのでね。

辞めるなり、ドロップアウトするなりしてしまう訳で。

これからも同様な事故は起きるでしょう

今回はANA様でのトラブルだった訳ですが・・・コレ・・・ANA様固有のトラブルじゃないです。(=ﾟωﾟ)ﾉ

日本で稼働しているITシステム全てが同じリスクを抱えていると言ってよいでしょう。

次はあなたの会社で起きます。(=ﾟωﾟ)ﾉ

追記：ダメな方向へ行っている気がする

全日本空輸（ANA）は2016年3月31日、本誌の取材に対して3月22日に発生した国内旅客システムのシステム障害の件で、システムを納入した日本ユニシスへの損害賠償を検討していると明かした。日本ユニシスの広報は「正式に申し入れがあったわけではないのでコメントできない」とした。

・・・。(,, ﾟДﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ
日本の将来は暗いねぇ。ii||i (;´Д`|||) ﾄﾞﾖ〜ﾝ ii||i