FEレンズ「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS」の歪曲・周辺光量落ちを検証してみました。
最後に作例も載せているのでご参考にしてください。
歪曲 周辺光量落ち 検証
検証データ
タイル壁を壁打ちしてみました。
- 補正前=AdobePhotoshoplightroomでRAW撮って出し
- 補正後=AdobePhotoshoplightroomでRAWにレンズプロファイルのみ適用
で検証しています。
16mm
20mm
24mm
28mm
35mm
歪曲検証
16mmでは樽型。20mmからは糸巻き型に歪曲しています。
広角ズームレンズなので歪曲はあって当たり前。
- 癖のある歪曲の仕方では無い
- レンズプロファイルで綺麗に補正できる
- (EVF&純正レンズなので)ファインダーには補正後の像が映し出される
と言う事で特に気にする必要は無いと思います。
逆にこの歪曲が気になる人は広角ズームレンズ自体を使ってはダメでしょう。単焦点レンズの使用を検討してください。
周辺光量落ち
どの焦点距離でも絞り開放F4では周辺光量落ちが見られます。
広角端16mmが特に顕著で望遠端35mmではほとんど気にならないレベルです。
撮影した場所の光線状態も悪かったのでしょうが「どの焦点域でもレンズプロファイルでは完全に補正できていない。」様に見えます。
広角レンズは基本絞って使う物なので特に問題とは思いませんが、
- 基本絞って使う
- スナップで背景をボカしたい時は望遠端35mmを使う
を心がけた方が良さそうです。
普通に使っていれば特に心がけなくてもその様な使い方になるとは思いますけど。
作例
「ピントが合っている部分がカリカリに解像するZeissらしい写り。」でなかなか良い感じです。(^_^)
「光の入射角に注意すれば太陽を構図に入れてもハロが出ない。」のも特筆するべき点でしょう。
常にカメラバックに入れて持ち歩きたい一本だと思います。