ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、ホンダのF1エンジンの出力について、ルノーより25馬力は上回っているが、メルセデスには40~50馬力ほど劣っていると考えている。
皆気づいていながら口にして来なかった事ですが、ついに間接的にホンダが苦言を呈して来ました。
もちろんパワーユニットの性能はピークパワーだけで図れる物ではありませんが・・・ルノーパワーユニットを搭載しているレッドブルどころかトロ・ロッソにも負けていると言う事は・・・マクラーレンって車体もイマイチって事ですよね。
恐らく「サイズゼロコンセプト」にこだわり過ぎてアグレッシブ過ぎる設計にしてしまったのだと思う
masakazooさんからもコメント頂いた事ですが・・・ホンダパワーユニットがMGUの冷却で苦戦しているのはタイト過ぎるボディ(特に冷却系)の設計も一因な訳で。
ウィンターテストでパワーユニットが壊れまくって走り込めなかったのも車体側のアグレッシブ過ぎる設計に一因あると言えると思う。
すでに2016年のマシンを開発する時期なので
- 2015年マシンは今のコンセプトのままアップデートを続けて勉強する
- 2016年マシンはもう少しコンサバな設計にする
しか無いんでしょうね。
2016年マシンをもう少しコンサバな設計にすれば安定してポイントを取れるようになると思う
もちろんコンサバな方向に振れば優勝からは遠ざかる事になるのでしょうが・・・
- アグレッシブに攻めた設計の2015年マシン
- コンサバに振った設計の2016年マシン
両方でデータを取れば2017年には優勝が視野に入って来ると思う。
「ローマは1日にしてならず」
地道に積み上げるしか無いです。
問題はマクラーレンのスポンサー
マクラーレンは今でもメインスポンサーが付いていないと言う厳しい財政状況な訳で。
今年の成績だと分配金も減って更に財政状況が厳しくなる訳で。
長期的に支えてくれるスポンサーを見つけないと結果を出せるようになる前にマクラーレンがダメになる可能性がありますよねぇ。
メキシコのメディア王がバックに付いているペイドライバーのセルジオ・ペレスを切ったのは失敗だったのかも知れません。(^_^;)
今のマクラーレンの状況って、レッドブルの空力をさらに追求するみたいな感じになっている。来年も、〝サイズ・ゼロ〟のコンセプトを続行するみたいだけど、PUの構造を大幅にいじれないのでは、危うい感じが。
レイトンハウスにいたニューウィーさんと、ウィリアムズのパトリック・ヘッドさんが出会って、ある種の調和がとれハーモニーが生まれた。
パワーアップしたいなら、車体にある程度余裕をもたせて、そこから改善していく方法論もいいと思うんだけど…
私もそう思います。
トロ・ロッソに負けている現状を考えれば何かしらの対策が車体側にも必要なのは明らか。
現状のコンパクトなパワーユニットに冷却の余裕を与えるボディを設計してもサイズゼロコンセプトから外れる事は無いと思います。
状況を打開できるかどうかは「マクラーレンが腹をくくれるか?」だと思います。
今からB_SPECマシンを作る余裕は無いと思うので、今年は勉強の年と割りきって2016年マシンをコンサバにするしかないと思います。