新国立競技場について予算がどうのこうのと世間で話題になっているようで・・・
正直このニュースについてはあまり詳しく無いのだけど・・・「なんか根本的に違う!!」って感じるのです。
話がお金の問題に終始している所が特にね。
「ものづくり」は「志」が第一だと思うのです
私は「ものづくり」の話になると本田宗一郎氏を思い出します。
彼はF1に挑戦するにあたって「予算はいくらまで。」と決めてプロジェクトに着手したのでしょうか?
見積もりとか作って挑戦したのでしょうか?
もちろん頭の中にはザックリした計画はあったでしょうが、部下には「お金は俺がなんとかする。全力で挑め!!」と言っていたのではないでしょうか?
まず「志」ありき。
お金の問題はその志を遂げる為に考える事。
「ものづくり」ってそういうものだと私は思うのです。
何の為に新国立競技場を作るのか?
単に8万人収容できる競技場が必要なだけなら斬新なデザインとか不要な訳で。
「新国立競技場を作る志とは?」ってのが議論の第一に来なければイケナイと思うのです。
- 国家の力を見せつける為?
- 新しい建築の技術に挑戦して未来に繋げる為?
- 誰かの私腹を肥やす為?
この辺りをハッキリさせないから「そもそも高いのか?安いのか?」すら判断できない。
どんな志を遂げる為に作るのですか?
東京でオリンピックを開催する「志」は何?
単にオリンピックを開催する事に意味があるとは私には思えません。
人間が自分の脚で0.1秒速く走る事に何か意味があるのん?
それを見て何か意味あんのん?
少なくとも私にとっては何も意味がありません。
選手個人にとっては志があっても他人には意味無いでしょ?
例えば東日本大震災の復興支援の一環として東北でオリンピックを開催するなら意義があると思う。
オリンピックを口実に東日本大震災でダメージを受けたインフラの整備にお金を使えるからね。
東京でオリンピックを開催する「志」は何?
そこをハッキリさせないとこの話は決着しないと思う。
例えば「観光産業を盛り上げる為」ならオリンピックを開催する事で得られる経済効果をどんぶり勘定して、収支があっているかで判断すれば良い。
今まで世の中に無い物を作るなら「お金が何円必要か?」は、わからなくて当然
未知の領域に踏み出すなら何があるかわからなくて当然でしょ?
予算が当初の想定より多く必要になる事は当然のリスク。
- 国民が納得できる「志」があるなら予算は政治家がなんとかして妥協の無い物を作れ!!
- 「志」が無いなら、徹底的にコストダウンして8万人収容できる質素な競技場を作れ!!
まずは「志」をわかりやすく説明してください。
でないと高いのか安いのか判断できません。
2015年7月18日追記:計画が白紙撤回されました。
やはり「志」は無かったようで。
安倍首相の決断は英断だと思います。
結局、税金使って天下りと政治家にお金を回そうというスキームだからして。志は、そもそもない。財務省も、普段から増税したいために言ってきた、借金が1000兆円もあってなんていうのが裏目に出ちゃったんだよ。
ホンダだって業績不振だったらF1はお休みする。
屋根無で、昔の国立そっくりで、耐震設計のレトロ風味のでいいじゃん。駄目なのかな?
「志」が無いなら・・・正直、東京オリンピック自体不要と私は思います。
私が工学学士だからかも知れないけど・・・体育会系のイベント自体興味無いです。
人間が自分の脚で0.1秒速く走る事に何の意味があるのか・・・
東京でフォーミュラEを開催する方が「志」があると思います。