日本の場合、特殊なのは、どんな条件でも我慢しなさい、ということがまかり通ってきたことです。日本型雇用というのは、頑張って我慢すれば報われる世界。そうしたいつか報われるという信用を逆手に取る、裏切る企業はあるということを前提に、社会は行動しなければいけなくなっている。
この文章は本質を付いていると思うんだけど論点がちょっと惜しいと思うんだよね。
私が思うにブラックなのは企業じゃなくて国だと思う。
バブル経済までは経済が良かったからそれでも回っていただけだと思う。
日本経済は従業員を犠牲にして成長して来た
例えば日本製品。
今では高品質の代名詞になっているけど・・・日本製品の品質が良いのは従業員が犠牲を払っているからなんだよね。
高度成長期からバブル経済はそれでも経済が良かったので結果的に報われていた。
今は経済が悪いから報われなく成った。
それだけなんだよね。
昔から日本人の技術者は製品に良くない所があると手弁当で直していた
日本人技術者はお金とは関係なく「製品を良くしたい」と言う思いで仕事をしている。
だから日本製品の品質は良いんだよね。
日本では文系の人の方が理系の人より給料も高いし報われるけど・・・それは理系の人の高い志に文系の人が甘えているだけ。
昔は経済が良かったから文系の人の甘えも程度が知れていたけど・・・今は経済が悪くなったので文系の人の甘えが度を超えた。
経済が悪くなった分を理系の人への甘えですべて補おうとしている。
結果的にブラック企業なんて呼ばれるようになったと思う。
例えば昔からデスマーチは存在していた
これは先輩から聞いた話ですが・・・
昔からデスマーチは存在していたそうです。
ただ昔はデスマーチになっても結果必要となった対価を顧客がちゃんと払ってくれた。
差し入れなんかもしてくれて応援してくれた。
だからデスマーチでも頑張れた。
今は顧客が対価を払ってくれない。
予定通りで無い事を非難される。
だからデスマーチなんて言葉ができたんだそうです。
今ブラック企業と呼ばれていない企業はまだ顧客に甘えていられる企業
どこの企業も本質は変わらないと思う。
- 景気悪化の影響をそれほど受けていない企業はホワイト企業
- 景気悪化の影響を受けている企業がブラック企業
差はそれだけでしょ?
逆に言えばブラック企業のお陰で国の経営はギリシャやスペインみたいにヤバくならないで済んでいる
極論すると
- 国は経済が悪いのを民間企業に押し付けている
- 民間企業は経済が悪いのを従業員に押し付けている(=ブラック企業)
- 従業員は負担をすべて背負わされてバタバタと倒れている
それだけの事。
本当は高齢者が若者に負担を押し付けている国の基本政策が悪い
今、国の予算を決めている人達は自分達が責任を持って赤字国債を返済するつもりですか?
福島の原発の現場はブラックの代表だと思うけど・・・原子力政策は国の政策だった訳で・・・東京電力だけの問題?
ブラック企業と呼ばれている企業の大部分は私腹を肥やす為にブラックな経営をしている訳じゃない
そもそもバブル経済やその後の20年以上に渡る経済不況を引き起こしたのは国の失策でしょ?
ブラック企業と呼ばれる企業のほとんどは20年以上に渡る不況の下でもなんとか雇用を維持しようとした為に止む無くブラックな経営をしています。(少なくとも私の務めている企業は世の基準ではブラック企業ですが経営者が私腹を肥やそうとしている訳では無いです。むしろダメなりに経営を頑張っています。)
国が変わらなければブラック企業は増え続ける
そもそも国が赤字経営なのに公務員にボーナス出ているのオカシイでしょ?
高齢者優遇の政策なのは国の舵取りをしているのが高齢者もしくは高齢者予備軍だからじゃね?
経営者にブラックな経営を強いているのは国じゃないの?
とりあえず公務員のボーナスカットする事から始めようよ
国の経済が正常にならない限りブラック企業はなくならないと思う。
その為には国を動かしている人達がこれを他人事と捉える事が可能な環境ではダメだと思う。
まずは公務員のボーナスカットと言う形で国が覚悟を見せてよ。
話はそれからだよね。