目的
私はまだまだ未熟者ですが・・・写真投稿SNSである500pxで花の写真を中心に活動して一定の成果を上げたと言う事で・・・
デジタル一眼レフカメラで花の写真を上手く取るポイントを解説したいと思います。
ポイント1:まずはMacroレンズを手に入れろ!!
Macroレンズとは普通のレンズと比べて最低撮影距離が短いレンズの事です。
普通にも使えて接写もできるレンズですね。
別にMacroレンズじゃなければ花の写真を撮れない訳じゃないですが、花の写真を撮る場合特にボケ(bokeh)で花以外の部分をどう作り込むかが勝負だと思っています。
ボケとは被写界深度を外れた部分の事です。
ボケを作るポイントは以下の3つです。
- 焦点距離の長いレンズは被写界深度が浅い(=ボケる)
- 絞りを開けば被写界深度は浅くなる(明るいレンズは被写界深度が浅い)
- 被写体に近づくと被写界深度は浅くなる
他に画像センサが大きい方が被写界深度が浅いと言うのもありますが・・・まあマイクロフォーサーズ以上の大きさの画像センサのカメラなら問題無いと思うのでポイントからは外しました。
この3つのポイントをすべて押さえているのが焦点距離の長いMacroレンズと言う訳です。
私はTAMRON180mmF3.5Macroを愛用しています。
少し古いレンズですがその分中古が安く手に入ります。(私も中古を買いました)
TAMRON独特のボケ味も魅力です。
ただこのレンズは古いだけに手ブレ補正を搭載していないのでCanonやNikonのカメラでは気軽には使えないと言う欠点があります。(私はカメラ内手ブレ補正のα900やα99で使っているので問題ありません(^_^)v)
またMacroレンズ初心者がいきなり180mmという焦点距離の長いMacroレンズを使うのも苦労すると思います。
個人的には最初に買うMacroレンズはTAMRON90mmF2.8Macro(リニューアルされてCanon用とNikon用には手ブレ補正が搭載されました。)が良いのではないかと思います。
APS-Cのカメラでもライカ判のカメラでも使い易い焦点距離ですし、このレンズで素晴らしい写真を撮っていらっしゃる方も沢山知っています。
ポイント2:RAWで撮影しろ!!
まあ花の写真に限らず写真初心者を脱したいなら当たり前だと思いますがjpegではなくRAWで撮って自分で現像しましょう。
jpegで撮ればカメラ任せでソコソコの写真は撮れると思いますが、貴方はその程度のレベルで満足なんですか?
素晴らしい作品に仕上げるにはRAWで撮影して自分で現像するは必修科目だと思ってください。
現像ソフトはなんでもご自分の使い易いソフトで良いと思います。
私はAdobeのPhotoshopLightroomを使っています。
ポイント3:日陰に咲いている花を狙え!!
日陰に咲いている花の方が光が柔らかいので白飛びや黒つぶれに悩まされないで済みます。
普通に考えたら日向に元気に咲いている花の方が良いと思うでしょうが騙されたと思って日陰に咲いている花を撮影・現像してみてください。
ポイント4:周囲に空間のある花を狙え!!
単なる記念写真では無くて作品として花の写真を撮るなら背景はボケで作り込むべきです。
その方が花が引き立ちます。
被写界深度の中に花以外の物があるとボカせず邪魔になるので周囲に空間のある花を狙いましょう。
ポイント5:木漏れ日を探せ!!
背後に点光源があると玉ボケを作り込む事ができます。
花を撮る場合、背後に木が立っている場合があると思います。
木漏れ日を点光源として利用できないか色々なアングルから探ってみましょう。
しゃがんだりバリアングル液晶を使うなりしてローアングルで狙うと見つけやすいです。
腹ばいになるのが理想ですが・・・危ない人だと思わる可能性があるので・・・貴方の情熱に任せます。(^_^;)
上手く点光源が見つかれば玉ボケを利用した写真を撮れるハズです。
ポイント6:日の丸構図は避けろ!!
日の丸構図が必ずしも悪いとは言いません。
しかし初心者に多い構図なので三分割法を活用しましょう。
こんな感じですかね。
AFだと上手くピントが当たらない場合もあるので積極的にMFも活用しましょう。
ポイント7:背景が黒くなるように現像しろ!!
ポイント2〜4を守って撮影した写真なら背景を暗く現像できるハズです。
コントラストを+方向に振って、シャドウの明るさも暗くしてみましょう。
こんな感じに現像できるハズです。
この写真は真昼間に撮影していてレフ板もフラッシュも使っていません。
締め
- まずはMacroレンズを手に入れろ!!
- RAWで撮影しろ!!
- 日陰に咲いている花を狙え!!
- 周囲に空間のある花を狙え!!
- 木漏れ日を探せ!!
- 日の丸構図は避けろ!!
- 背景が黒くなるように現像しろ!!
いかがでしょうか?
初めからすべてを実践できる訳では無いし、条件によってもすべてを実践できる訳ではありません。
しかしこの7つのポイントを常に意識して撮影・現像する事で貴方の花の写真は確実に良くなると思います。
7つのポイントを頭に入れたら後は実践あるのみです。
撮って撮って撮りまくりましょう。
日本は四季のある国です。
いつでもその時の魅力的な花が咲いています。
近所に大きめの公園でも見つければ毎週でも楽しめるのが花の写真です。
楽しみながら上達しましょう。