日産自動車[7201]第113回定時株主総会に出席してきました。 #stock

っと言う訳で（去年はサボったけど）今年は行って来ました。日産自動車[7201]第113回定時株主総会。

とは言ってもこのブログを読んでくれている人のほとんどは興味無いかな？（笑）

以下にポイントをまとめておきます。

利益について：
円高は耐え難い逆風だが新興国での自動車販売が伸びた事、コスト削減策等によって
1株当たり純利益＝81円67銭
1株辺り純資産=750円77銭
といずれも前期から純増を達成。

配当について：
配当性向28%を目標としている。
しかし世界情勢が不安定なためキャッシュも積んで置かなければならない。（キャッシュの量ではトヨタやホンダに負けている）
よって今期は中間期10円期末10円の合わせて20円の配当とする。
ただし来季は通期で25円の配当を目標とする。
通期20円の配当は2012年6月25日の終値で計算して3%ちょっとの配当利回りなので悪くない水準であると考えている。

役員報酬について：
毎年ニュースになるカルロス・ゴーンCEOの役員報酬。
今年は9億8200万円。
役員報酬についてはタワーズワトソンという調査会社を使って他社の水準を調べてこれと同水準になるように設定している。
他社のCEOの役員報酬は12億円くらい。
（注：ここは数字のマジックが隠されていると思います。他社がどこかは明らかにしませんでした。メルセデスやBMW等のハイブランドが比較対象なら役員報酬は高くても当たり前。まあでもゴーンさんだし利益も上がっているし配当も出ているので一株主としてはここは突っ込まない事にする。）

ゼロ・エミッションに力を入れていく：
リーフはすでに2万2千台を販売している。
世界で最も多くの台数が走っている電気乗車となった。
リーフは走行中にCO2等を排出しない。そもそもリーフにはテールパイプが無い。
走行中にゼロ・エミッションという事は重要。
電気自動車は発電する時に石油等を使うのでゼロ・エミッションでは無いという意見があるが、これは視野が狭い見方。
電気は色々な方法で発電できる。
バイオ燃料、風力、水力等。
現地に適した方法でエネルギーを得られるという事が重要。
例えばノルウェーは電気のほとんどを水力で発電しているのでノルウェーを走っているリーフはゼロ・エミッションと言える。

以下は私が覚えている質問をピックアップしておきます。

現在の為替水準をどう考えているか？：
明らかに異常な水準だと考えている。
海外での現地生産を増やしたり、海外から部品を調達する等、打てる手は打っている。
これは自動車業界だけでなく日本全体の問題だ。
この状態が長く続けば日本は再起不能なダメージを負う。
何らかの対策を打つように政府等には再三訴えている。

日産は燃料電池車は開発していないのか？：
研究はしている。技術レベルはトップクラスであると自負している。
コストの問題等が解決していないので市場投入の予定はまだ無い。
しかしEVと共有できる部品も多いのでその時が来れば有利に市場投入できると考えている。

追浜工場の近くに住んでいるが最近期間工の募集のちらしをよく目にする。従業員数も順調に増えていると言っているが期間工等正社員以外での採用が多いのでは？：
期間工は（人材派遣会社等を通さず）日産が直接雇用している。社宅等も用意し福利厚生にも力を入れている。
（注：ここは明らかに話をすり替えていました。裏を返せば正社員の雇用を減らして期間工等の雇用を増やしていると言う事だと思います。株主としてはなんとも言えないなぁ・・・）

インフィニティブランドは日本には投入しないのか？：
プライオリティの問題です。
インフィニティブランドは成長している国に積極的に展開して行く必要があります。まずはこちらに力を注ぐべきです。
また、インフィニティのGやMはスカイラインやシーマとして日本では日産ブランドで販売している。
よってまずは成長国での展開を優先させる。

自動車の販売台数TOP10に日産車は一台しか入っていない。この状態をどう考えているのか？：
確かにTOP10だと4位にセレナが入っているだけだ。
しかしTOP20まで見るとホンダの3台に対して日産は4台入っている。
色々な車種が幅広く売れた結果、目立つヒット車種が無いというのが現状だと認識している。
自動車の販売台数では日産は日本で2位だ。
ルノー・日産アライアンスは世界で3位の自動車グループに成長した。
しかしヒット車種が無いというのも無視できない。
現在コンパクトカーでヒット車種を企画している最中だ。