みなさんはRAWを現像する時どうやって始めてますか?
私の場合、ベースにするパラメータ値があって、まずはそれに合わせて結果を確認し、それから結果に応じて微調整して仕上げます。
「SIGMA OUR WORLD TOUR」の写真に刺激とショックを受けた私は考えました。
「しかしSIGMAPhotoProで一枚一枚丁寧に現像するのは辛い・・・せめてベースパラメータの値をすべてのファイルに適用して一括現像できないものか・・・待てよ・・・それっぽいボタンがあったな!!」
やり方を以下に示します。
まず適当な写真をSIGMAPhotoProで開き、ベースにしたいパラメータ値を設定します。
そして「設定の保存」ボタンを押下します。
(残念ながらホワイトバランスやカラーモードの値は保存されないようです。これらの値は一括現像時には撮影時の値が使われるようです。)
開いた子ウィンドウで設定の名前を入力し「保存」ボタンを押下します。
ここまでやったら写真の現像ウィンドウは閉じてしまいましょう。
次にSIGMAPhotoProの画面でshiftキーやoptionキーとマウスクリックを使って現像したい写真をすべて選びます。
そして「画像の保存」ボタンを押下します。
開いた子ウィンドウで先程保存した設定を選択し、素材性を重視する為にjpegの圧縮率はなるべく圧縮しない方向にして、出力先を選択し、「OK」ボタンを押下します。
Thunderbolt接続のディスクアレイを使っている人や「内蔵ディスクなんてパンクしても気にしなんだぜぃ」というワイルドな人は16bit-TIFFを使った方がモアベターですね。(笑)
これで一括現像が始まります。
写真の内容や枚数によって必要な時間は変わりますが・・・結構な時間を必要とします。
寝るなり遊びに行くなりして時間を潰しましょう。
正確に測った訳では無いのですが・・・私の感覚では・・・写真100枚で一時間位かな?
(corei5_2.7GHzのiMac使っています。)
後は出力された画像をご自分が使っている編集ソフトに取り込んで最後の仕上げをしましょう。
ベースにする写真がjpeg撮りしたカメラ出力のファイルよりは自分好みなのでそんなに画像の劣化を気にしないで仕上げられると思います。
ただ・・・すべてのファイルに同じパラメータを指定して一括現像しているので・・・例えば赤の飽和等の副作用はあります。
これには赤の飽和対策用設定を作って、一括現像した結果赤の飽和を起こしてしまった写真は飽和対策用設定を使って一括現像し直す等工夫は必要です。
このやり方ならSIGMAPhotoProの苦行からはほぼ開放されると思います。
私の様にSIGMAPhotoProの苦行に耐えられなくなった人や、jpeg撮りに限界を感じた人は試してみてください。
乱暴なやり方ですが「この辺りが妥協点かな?」と私は思っています。(笑)
ピンバック: 愛機紹介(SD1Merrill編) | marbee's blog